ノンレム睡眠の深い眠りで寝姿勢が維持される睡眠導入剤

不眠症の治療を行う際には眠りが妨げられてしまっていることによる生活の質の低下に対処するために睡眠導入剤が処方されるのが一般的です。不眠症患者は睡眠導入剤を飲むことによって催眠作用を受けて眠れるようになるのです。しかし、一般胃は睡眠導入剤によって誘起される睡眠は自然の眠りとは異なるものになってしまうということが知られています。それは睡眠におけるレム睡眠とノンレム睡眠のバランスを変えてしまうことが多いからです。
人の睡眠のサイクルはノンレム睡眠から始まってレム睡眠に移行し、またもとに戻るということをおよそ90分程度で繰り返します。レム睡眠中は脳は活動しているけれど身体は休んでいるという睡眠状態であり、ノンレム睡眠では脳も身体も休息している状態になります。そして、このバランスが健全な睡眠に必要なことであると考えられています。
睡眠導入剤として広く用いられているのがベンゾジアゼピン系のものであり、服用によって睡眠をもたらすことができますが、多くの場合にはレム睡眠を減らしてしまう作用があります。これによって深い眠りだけが誘起されるようになり、睡眠のリズムが崩れてしまうことになります。深い眠りについていると寝返りを打たないため寝始めた時の寝姿勢が維持されます。寝姿勢が変わらないことで疲れがたまってしまうということもあり、床ずれを引き起こす場合もあります。また、寝姿勢との関連もあって深く眠れていないと感じてしまう患者が多く、そういった思い込みによって余計に疲れが取れていないと感じてしまうことが多いのも事実です。こういった睡眠の質への影響を多かれ少なかれ持ってしまうのが睡眠導入剤であり、より自然な睡眠をもたらすことができる医薬品の開発が進められています。

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